2010年05月13日

「ソフト闇金」跋扈 改正貸金業法、来月施行 総量規制で受け皿に?(産経新聞)

 ■「客が来るのは自明の理」

 貸金業者からの借入額を制限する「総量規制」を定めた改正貸金業法が6月に施行されるのを前に、暴力的な借金の取り立て行為を行わない「ソフト闇金融業者」の存在が目立ち始めた。総量規制によって、こうした業者が生活に困った利用者の受け皿になる恐れが指摘されている。警察当局は「客のすそ野を広げようとする新たな手口」とみており、従来の闇金業者とともに、ソフト闇金の動向を注視している。(福田涼太郎)

  [グラフで見る]零細事業者のつなぎ資金の調達先

 ▼半数が規制対象

 日本貸金業協会(東京都港区)によると、消費者金融などの利用者数は2月末現在で国内人口の約10分の1となる約1300万人。そのうち「約半数が総量規制の対象に該当する」(同協会)という。

 総量規制は、多重債務問題の解消を図るため、貸金業者からの借入金総額を年収の3分の1に制限するもの。このため、総量規制を上回る金が必要な利用者が、闇金に走る危険性がこれまでも指摘されてきた。

 実際、融資審査で認められず、希望額を借り入れられなかった利用者に対する昨年度の追跡調査では「闇金など非正規の業者を探した」との回答が寄せられていた。借金問題に詳しい中原俊明弁護士は「こうした人たちが今後は問題になってくる。新規借り入れができなくなれば、どうしていいか分からず安易に闇金に手を出す人も増える」と指摘する。

 ▼暴力打ち消し

 闇金業者に手を出すことで最も懸念されるのが、利用者に対する借金の取り立ての厳しさだ。利用者の債務整理を引き受けた中原弁護士自身も、さまざまな嫌がらせを受けてきた。「取り立てが厳しいために、利用者が自ら命を絶ったり、犯罪に走ったりすることもあり得る。闇金だけには手を出してはならない」と訴える。

 一方で警察関係者によると、こうした暴力的なイメージを打ち消すソフト闇金が、このところ増加。これまでのように借金の取り立てを厳しくしたり、利用者を追い込んだりせず、柔和な対応をするのが特徴だ。

 ソフト闇金業者は、貸せるだけ貸した後、債権を別の闇金業者などに転売する。利用者には、いずれ転売先から暴力的な取り立てが始まるという。入り口はソフトだが、暴力的な闇金業者への“つなぎ役”のような存在でもある。警察関係者は「今も多くの闇金業者がはびこっているが、世間のイメージもあって従来の闇金には客が付きにくくなっている。そこで一部の業者が、ソフトな業態に変えて客を呼び込もうとしているようだ」と話す。

 警察白書によると、平成11〜20年の闇金融事犯の摘発件数は、15年の556件をピークに18年は323件に減った。しかし、19年から再び400件台に高止まっており、活発化の兆しを見せている。

 警視庁など警察当局は、総量規制によって活発化するとみられる一連の闇金業者について、警戒を強める構えだ。

 ▼融資審査が厳格化

 6月18日に施行される改正法では総量規制のほか、貸し付けの上限金利が約29%から20%まで引き下げられる。これまでは「返済能力が低い」と審査されても高金利で借りることができたが、それができなくなるため審査は厳しくなる。

 アコム、アイフル、プロミスなど大手消費者金融は、19年から新規借り入れを申し込んだ利用者に対しては、前倒しで上限金利約18%を前提とした審査を実施。「これまで融資が可能だった人が現実的に困難になっていることもある」(アコム担当者)という。

 急激な審査基準の厳格化には利用者から批判や戸惑いの声も上がっているが、日本貸金業協会の水落恒(ひさし)・企画調査部長は「貸金業もビジネスであって高リスクの融資はできない。生活困窮者は社会制度の中で助けるべきだ」と業界の厳しい経営環境を訴える。

 大手の審査厳格化や総量規制によって、“ビジネスチャンス”を迎えている闇金業者。都内のある業者は「客がこちらに流れてくるのは自明の理」とほくそ笑んでおり、改正法施行後の情勢は混沌(こんとん)としそうだ。

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posted by アサバ マサジ at 17:53| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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